三井物産をリードインベスターとし、シリーズBで約6億円の資金調達をいたしました。
ヒートマップツール「USERDIVE」とWebサイト改善コンサルティングを提供する株式会社UNCOVER TRUTHは、既存株主であるDraper Nexus Ventures、みずほキャピタル株式会社に加え、三井物産株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、イノベーション・エンジン株式会社、楽天株式会社(楽天ベンチャーズ)、株式会社エボラブルアジア、三菱UFJキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(※敬称略、順不同)を引受先とする第三者割当増資を実施し、約6億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。この資金調達により、弊社の総調達額は約10億円となりました。
UNCOVER TRUTHは、各種解析ツールと自社開発のヒートマップツール「USERDIVE」を併用してユーザー行動データを可視化し、「顧客体験の向上に貢献するコンテンツ」に基づいた具体的な改善施策の提案・ABテストの施策案作成・実行・効果検証までを支援することによって、データドリブンなWebサイト改善のPDCA運用をワンストップで提供しています。これまでWebサイト支援した企業は、楽天や富士フイルム、三井住友カードなど大手企業を中心に累計400社を越え、その過程で作成したABテストの本数は1800本に上ります。
この度、さらなるプロダクト開発や事業体制強化のために、約6億円の資金調達をいたしました。今回調達した資金は、より高度な分析をするためのプロダクトのアップデートや、経営とプロダクトを支える人材への投資、グローバル展開などに活用して参ります。
その一環として、「USERDIVE」に以下の機能を実装しました。
– 全量データの取得
これまでは、Webサイト上の母集団から標本となるユーザー行動データを抽出して分析する「サンプリング」の手法を取っていましたが、プロダクトのアップデートにより、全量データを取得して分析することが可能になります。これにより、流入経路別や流入ページ別などの分析をより正確に行うことができます。
– タイムヒートマップ
Webサイト画面をグリッド(格子状)に区切り、グリッドごとのヒートマップを時間単位で取得できます。特定のコンテンツに対するユーザーの行動が「5秒間で終わっているのか、30秒間継続しているのか」というデータを取得できるようになり、ユーザー行動と興味度合いをより正確に紐づけることが可能になります。
– イベント機能
これまでヒートマップツールが苦手としていた、ページ遷移しない行動をイベントとして取得することが可能になります。例えば、「ハンバーガーメニュー」と呼ばれるナビゲーションメニュー内の動きや「アコーディオン」と呼ばれるクリックした項目が広がって詳細な内容を表示するメニュー内の動きを取得し、分析をすることができます。
– データ取得期間の拡大
Webサイト上のデータを取得できる期間を無期限に拡大し、対昨年度比較の実施などが可能になります。
【今後の展望】
UNCOVER TRUTHはこれまで、 ヒートマップツール「USERDIVE」とWebサイト改善コンサルティング、およびそのPDCA運用を併せて提供するという独自のスタイルによって、多くの企業様のWebサイト改善を支援してまいりました。今後は、各種分析機能の自動化を含むさらなる機能拡充によって、ソリューション全体の品質を高めてまいります。また、将来的には、Webサイト改善のプロジェクトで完結するのではなく、その過程で得られたユーザー行動データを活用した新しいソリューションの展開を計画しています。
分析機能の自動化については、これまでの分析・改善活動によって蓄積したデータとノウハウを機械学習に活用し、より大きなビジネスインパクトをもたらす改善対象ページの自動抽出や、具体的な改善施策のレコメンドまでを自動で行う仕組みを開発していく計画です。