【GA4】初心者でもわかるチャネル別分析の見方 3選

【GA4】初心者でもわかるチャネル別分析の見方 3選

更新日:2024/01/17

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この記事が解決できること

  1. チャネル別分析のメリットがわかる
  2. チャネル別分析で扱うディメンションがわかる
  3. 指標の見方(方法)がわかる

はじめに

運用中のECサイトを、ユーザーがどこから、どんな方法で訪問しているかを分析できていますでしょうか。GA4ではこれらをチャネルと呼び、ユーザーがどのチャネルからサイト訪問したかを調べることでマーケティング活動に役立てることができます。

今回は、チャネル別分析に使用するディメンションの紹介や、初心者でもすぐに始めることのできるチャネル別分析の確認方法をご紹介します。

GA4のEC分析をデバイス別に行うメリット

まず簡単におさえておきたいのが、チャネル別分析を行うメリットです。下記三点を理解しておくと目的が理解できます。

①サイト流入に強いチャネルがわかる

サイト訪問に貢献している・していないチャネルがわかります。これら情報をもとに、流入強化のためのリソース配分を考えることができます。

例:FacebookとXで同一の投稿をしているのにFacebookからの流入が目に見えて多くCVにもつながりやすい。そのためFacebookを優先的に活用することとした。

②流入のボトルネックになっているチャネルがわかる

流入のボトルネックになっているチャネルの特定から、コンテンツの改善にも役立てることができます。

例:検索流入が他のチャネルに比べて少ない。「適切なキーワードの使用や競合コンテンツの対策ができていないかもしれない」という仮説のもと、ページのSEOを見直すことにした。

③広告費の運用に役立てることができる

広告運用をしている場合、チャネル別実績をもとに広告費の見直しをすることができます。

例:Facebook広告と有料検索、ともに流入数は拮抗しているがFacebook広告の方が明らかにCVRが高い。広告費の配分をFacebook広告に多く割くこととした。

GA4のデバイス別分析で使用するディメンション

「チャネル別」が示すディメンションはいくつかの種類があります。ここでは分析に使用する代表的なディメンションを紹介します。

ディメンションとは?

「●●ごとの▲▲(数値)」の”●●”に当てはまる部分です。
「デバイスごとの売上」とした場合、ディメンションはデバイスとなります。

参照元
ユーザーが「どこから来たか?」がわかります。例えば、検索エンジン・SNS・URLの直接入力などが参照元になります。

代表的な参照元説明
googleGoogle検索やGoogle広告からの流入
yahooYahoo!検索やYahoo!広告からの流入
(direct)URL直接入力やブックマークからの流入
サイトドメインサイトリンクなどからの流入
(not set)データが取得できなかった場合

メディア
ユーザーが「どのように来たか?」がわかります。例えば、GoogleやYahoo!のような検索エンジンなら”organic”、広告からのアクセスなら”cpc(cost per click)”などがあります。

代表的なメディア説明
organicGoogle等の検索エンジンからの流入
cpcクリック単価型の広告(CPC:Cost Per Click)からの流入
referral他サイトからの流入
affiliate成果報酬型の広告(アフィリエイト)からの流入
(not set)データが取得できなかった場合

デフォルト チャネル グループ
参照元・メディアに基づいて、事前定義に基づいて分類されたグループです。
参照元・メディアを簡潔に括っているため、チャネルを簡易的に理解することができます。以下は代表的なものです。

代表的なデフォルト チャネル グループ説明
Organic Searchユーザーがオーガニック検索結果で広告以外のリンクを介してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Referralユーザーが他のサイト / アプリ(ブログ、ニュースサイトなど)の広告以外のリンクからサイトにアクセスする際のチャネル
Paid Searchユーザーが Bing や Baidu、Google などの検索エンジンサイトの広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Displayディスプレイ広告(Google ディスプレイ ネットワークの広告を含む)経由でユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Directユーザーが保存済みリンクから、または URL を入力してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル

デフォルト チャネル グループ一覧

Affiliatesアフィリエイト サイトのリンクからユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Audioユーザーがオーディオ プラットフォーム(ポッドキャスト プラットフォームなど)上の広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Cross-networkユーザーがさまざまなネットワーク上(例: 検索ネットワーク、ディスプレイ ネットワーク)の広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Directユーザーが保存済みリンクから、または URL を入力してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Displayディスプレイ広告(Google ディスプレイ ネットワークの広告を含む)経由でユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Emailユーザーがメール内のリンクからサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Mobile Push Notificationsユーザーがアプリを積極的に使用していないときに、モバイル デバイス メッセージのリンクを介してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Organic Searchユーザーがオーガニック検索結果で広告以外のリンクを介してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Organic ShoppingAmazon や ebay などのショッピング サイトの広告以外のリンクからユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Organic Socialユーザーが Facebook や Twitter などのソーシャル サイトの広告以外のリンクからサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Organic VideoYouTube、TikTok、Vimeo などの動画サイトの広告以外のリンクからユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Paid Otherユーザーが検索、ソーシャル、ショッピング、動画として識別された広告以外の広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Paid Searchユーザーが Bing や Baidu、Google などの検索エンジンサイトの広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Paid Shoppingユーザーが Amazon や eBay などのショッピング サイトや、個々の販売店のサイトで有料広告を通じてサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Paid Socialユーザーが Facebook や Twitter などのソーシャル サイトの広告からサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Paid VideoTikTok、Vimeo、YouTube などの動画サイトでの広告からユーザーがサイト / アプリにアクセスする際のチャネル
Referralユーザーが他のサイト / アプリ(ブログ、ニュースサイトなど)の広告以外のリンクからサイトにアクセスする際のチャネル
SMSユーザーがテキスト メッセージからリンクを経由してサイト / アプリにアクセスする際のチャネル

※詳細は公式サイトをご確認ください

キャンペーン
特定の施策からの流入を追跡することができます。Google Analyticsでは、特定のURLに対してパラメータ(どこから来たかを判別するための値)を追加することで、キャンペーンからの流入として計測することができます。

GA4のデバイス別分析をする方法 3選

それではチャネル別分析のメリットとディメンションが理解できたところで、可視化の方法をご紹介します。
実はGA4のデータの可視化にあたってはいくつかの方法があるのをご存じでしょうか。ここでは無料に今すぐ作成できるものから、場合によっては有料で可視化ができる方法をご紹介いたします。

GA4Looker StudioBigQuery
&Looker Studio
リードタイム
共有の容易性
分析の柔軟性
料金無料無料無料

①GA4で可視化する

アドホックな分析に最適
特別なツールは使わず、GA4の中で無料で今すぐ見ることのできる方法です。そもそもGA4ではある程度代表的な指標を一覧にしてくれている標準レポート。分析者が意図を持って分析をするための探索レポートの2種類があります。

・基本的な指標だけを見る
・(標準レポートにない)ユーザー独自のレポートを作成する


この2点をする場合においてはとても便利です。一方で、他者と共有するためにはGA4の権限を付与しなければいけませんし、資料化をするにしても毎回エクスポートをしてPDF化したりするなどの手間があります。

できること
分析者の意図に沿ったアドホック分析(特定のニーズに沿って都度行う分析)に向いています。→GA4の権限を付与することでツール内でのレポート共有が可能です。
できないこと
社内への定期レポートには向きません。GA4の権限管理が必要なこと。エクスポートするにしても毎回手動で行わなければいけません。

※標準レポート

※探索レポート

②Looker Studioで可視化する

定期レポートの発信に困ったらこれ
2つめは、Looker Studioで可視化をする方法です。

Looker Studioとは?

Looker Studioとは、様々なデータへのアクセス・取得データの加工・可視化までを行うことができる、Googleが提供する無料のBI(データ可視化)ツールです。
対応データはとても幅広く、Gooleのほとんどのツール(スプレッドシート・GA4・Google広告・BigQuery 等)や、その他様々な会社が提供するデータベース(AWS・Orcale 等)にもアクセスが可能です。

Looker Studioのメリットの一つに、共有のしやすさがあります。GA4の探索レポートでも分析・共有は可能なのですが、探索レポートにアクセス→場合によってはエクスポートをして体裁を整える…といった手間が発生してしまいます。こうした手間を省いたデータの可視化を自動化をできるツールが今回ご紹介するLooker Studioです。

できること
定期レポートの作成に向いています。一度ダッシュボードを作成、アクセス権限を付与するこよで、見たひとが見たい時に最新の情報を取りにいくことができます。
→GA4以外のデータ、例えばGoogle広告の実績と並列で確認することもできます。

できないこと
探索レポートでしか作成できないレポートがいくつかあります。例えば経路データ探索コホートデータ探索はLooker Studioで作成することができません。

使い方こそ覚えてしまえば便利なLooker Studioですが、慣れるまでにはいくつかの使い方を覚える必要があります。

③BigQuery×Looker Studioで可視化する

リッチなデータ分析なら絶対これ
3つめは、BigQueryにGA4データをエクスポート。その後、BigQueryでデータを加工してLooker Studioに接続する方法です。

BigQueryとは?

BigQueryとは、Googleが提供するデータウェアハウスです。データウェアハウスは簡単に言うと、大量のデータを貯めておく倉庫のような場所です。ここではSQLを使ったデータ加工・機械学習を行ったり、様々なエンドポイントにデータを送り込むことが可能です。(月の無料枠を超える分については料金が発生します。)

SQL(データベース言語)を扱える人材が必要になりますが、BigQuery上で様々なデータとの連携をしたり、GA4→Looker Studioでは実現の難しい分析が可能です。

できること
あらゆるデータとの連携が可能です。広告データ・GA4・ユーザーデータとの連携をしたリッチなデータ準備と分析ができます。
できないこと
完全無料で運用することができません。また分析用データマートの作成が必要なため、これまでの方法に比べて最終の可視化までにリードタイムがかかります。

まとめ

ECサイトでチャネル別分析をするために、チャネル別分析のメリット・ディメンションと可視化方法についてご紹介しました。「チャネル別」といってもいくつかのディメンションがあることや、「チャネル別に何を見たらいいのだ?」と思われたかもしれません。

次回は、GA4データを標準レポート・探索レポートで可視化する方法についてご紹介します!
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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