MAツールの主要10選を比較！選ぶ際の5つのポイントを解説

はじめに

マーケティング活動を効率化するために、MAツールの導入を検討する企業が増えています。本記事では、代表的なMAツールを一覧にまとめ、各ツールの特徴を紹介します。

また、自社に適したツールを選ぶためのポイントも解説しているので、MAツール選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

比較を行う前に、CRMやSFAとの違い・導入のメリットなどMAツールの基礎を再度確認しておきたい方は、こちらの記事をご覧ください。

代表的なMAツールの比較

ここでは、代表的なMAツール10選を表にまとめました。

ツール名	主な機能	対象	価格帯目安
SATORI	匿名リード管理、スコアリング、メール配信	BtoB	中～高
BowNow	シンプルなMA、無料プランあり、名刺管理	BtoB	低～中
Account Engagement	Salesforce連携、リードスコアリング、BtoB向けMA	BtoB	高
HubSpot	CRM統合、メール配信、ランディングページ作成	BtoB・BtoC	低～高（無料プランあり）
Adobe Marketo Engage	高度なオートメーション、AI活用、クロスチャネル対応	BtoB・BtoC	高
List Finder	BtoB特化、シンプルな操作性、アクセス解析	BtoB	低～中
Kairos3	SFA・CRM統合、シンプルなMA、コンサル支援	BtoB	低～中
b→dash	ノーコードデータ統合、マルチチャネル対応、BI機能	BtoC	中～高
SHANON MARKETING PLATFORM	セミナー・イベント管理、MA機能、CRM連携	BtoB	中～高
Oracle Eloqua Marketing Automation	AI活用、クロスチャネルキャンペーン、詳細な分析機能	BtoB	高

各ツールの特徴

続いて、各ツールの特徴を解説していきます。

１．SATORI

SATORIは、国産のMAツールで、匿名の見込み顧客にもアプローチできる点が特徴です。Webサイトに計測タグを埋め込むだけで即日運用を開始でき、操作もシンプルで初心者にも優しい設計となっています。

２．BowNow

BowNowは、クラウドサーカス株式会社が提供する国産のMAツールです。どんな企業でも始めやすく「使いこなせる」MAツールとして、本当に必要な機能だけを残し、シンプルな操作性を実現しています。

３．Account Engagement

Account Engagement（旧称：Pardot）は、Salesforceが提供するBtoB向けのMAツールです。Salesforce CRMとのシームレスな連携により、マーケティングと営業の活動を統合し、見込み顧客の獲得から育成・商談化までを一元管理できます。

４．HubSpot

HubSpotは、CRMを中心に、マーケティング・セールス・カスタマーサービスなどの各機能を統合的に提供しています。 特に中小企業でも導入しやすい価格設定が魅力で、基本的な機能は無料で利用可能です。

５．Adobe Marketo Engage

Adobe Marketo Engageは、Adobe社が提供するMAツールで、BtoB・BtoCの両企業に対応しています。オンラインかオフラインかを問わず、様々なチャネルでの顧客管理をカバーできるので、精度の高いターゲティングとパーソナライズされたマーケティングが可能です。

６．List Finder

List Finderは、BtoB企業向けに開発された国産のMAツールです。「だれでも、無理なく、かんたんに」をコンセプトに、必要な機能を厳選し、シンプルな操作性を実現しています。

７．Kairos3

Kairos3は、カイロスマーケティング株式会社が提供する、MAとSFAが一体となったツールです。見込み顧客の獲得から商談・受注までのプロセスを一元管理し、マーケティングと営業の連携を強化します。

８．b→dash

b→dashは、データマーケティングをオールインワンで支援するクラウドシステムです。ノーコードでデータの取込・加工・統合・抽出・活用が可能で、専門知識がなくても直感的に操作できます。

９．SHANON MARKETING PLATFORM

SHANON MARKETING PLATFORMは、株式会社シャノンが提供する国産のMAツールです。オンラインとオフラインのリード情報を一元管理し、見込み顧客の育成や商談化を支援します。

１０．Oracle Eloqua Marketing Automation

Oracle Eloqua Marketing Automationは、オラクル社が提供するBtoB向けのMAツールです。直感的なドラッグ＆ドロップのインターフェースを備え、シンプルなものから高度なものまで、クロスチャネルのキャンペーンを容易に作成・管理できます。

自社に適したMAツールの選び方

MAツールは多くの種類があり、それぞれ異なる特徴や機能を持っています。導入後に効果を得るためには、押さえておきたいポイントを踏まえた上で、ツールの選定を行いましょう。

ここからは、BtoB向けとBtoC向けの違いを整理し、最適なMAツールを選ぶために欠かせない5つのポイントを解説します。

BtoB向けとBtoC向けの違い

BtoB向けのMAツールは、長期間にわたる見込み顧客の育成を目的とし、営業チームとの連携を重視しています。そのため、スコアリング機能やCRMとの統合が強化されており、ホワイトペーパーやウェビナーを活用したコンテンツマーケティングにも適しています。

一方、BtoC向けのMAツールは、短期間での購買促進を目的とし、パーソナライズされた情報配信が特徴です。クーポン配布やキャンペーン施策との連携が強みであるため、ECサイトや店舗の購買データと組み合わせたマーケティングが可能です。

このように、BtoB向けのMAツールは長期的な関係構築、BtoC向けのMAツールは即時性のある購買促進と、それぞれ異なった目的に重きを置いているのです。

MAツールを選ぶ際の5つのポイント

BtoB向けとBtoC向けの違いを踏まえ、MAツールを選ぶ際は、下記の5つのポイントに注目しましょう。

１．業種・ビジネスモデルに合っているか

BtoB企業とBtoC企業では、マーケティングの目的や顧客との関わり方が異なるため、それに応じた機能を持つツールを選ぶ必要があります。また、同じBtoB・BtoCの中でも、EC・製造・不動産・教育・医療など、業種ごとに適した機能は異なります。

例えば、ECならリアルタイム分析機能、製造業なら営業支援との連携が欠かせません。導入前に自社の課題と照らし合わせ、業種特有の課題にも対応できるツールを選ぶことが大切です。

２．必要な機能が備わっているか

次に、自社のマーケティング施策に必要な機能が揃っていることを確認しましょう。BtoB企業では、リードスコアリングや営業支援ツールとの連携、BtoC企業では、パーソナライズ配信やSNS・LINE連携などが考えられます。

また、使わない機能が多すぎると運用が複雑になり、コストが無駄になることもあります。そのため、導入前に必要な機能と不要な機能を明確にし、業務フローに合うツールを選びましょう。

３．使いやすさと導入のしやすさ

MAツールの操作のしやすさや導入の手軽さも重要なポイントです。どれだけ高機能なツールでも、使いこなせなければ効果を発揮できないからです。

候補にあがっているツールについては、無料トライアルや研修プログラムが用意されているか、導入後のサポートが充実しているかなどをチェックしてみてください。導入コストや設定の手間も含め、長期的に活用しやすいMAツールを選ぶようにしましょう。

４．コストと費用対効果

無料プランがあるツールは、試験運用がしやすく、導入のハードルが低くなります。一方、高機能なツールは費用も高くなりがちであるため、業務効率化や売上向上につながるかを見極めることが大切です。

また、外部ツールとの連携費用やサポートプランの料金など、運用にかかる追加コストも考慮しておきましょう。想定より多くのコストが発生する場合でも、得られる効果が大きいツールであれば、導入候補として検討するのも良いかもしれません。

５．既存システムとの連携性

マーケティング活動を効率化するためには、CRMやSFA・ECプラットフォームなどとデータを共有し、一貫して運用できる環境が必要です。具体的には、CRMと連携できるMAツールであれば、顧客の行動履歴や属性データをもとに、パーソナライズされたアプローチが可能になります。

また、ECサイトと連携すれば、購買履歴を活用したリターゲティング施策を自動化できます。標準機能で連携できるものやAPIを活用した連携など、ツールによって異なるため、自社の環境に適した連携機能を持つMAツールを選ぶこともポイントです。

まとめ

MAツールは、製品ごとに機能や特徴が異なるため、自社のビジネスモデルやマーケティング戦略に合ったものを選ぶことが重要です。そのためには、まず抱えている課題の対応に必要となる、機能選定から行いましょう。

また、使いやすさや費用対効果・既存システムとの連携性も、選ぶ上での大切な要素です。種類が多くて迷っている方は、本記事の一覧表や選ぶ際の5つのポイントを参考に、自社に最適なツールを探してみてください。