【全部話します】DX内製化を成功させる一つの答え

【全部話します】DX内製化を成功させる一つの答え

更新日:2024/03/11

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ご訪問いただきありがとうございます。
DX-Acceleratorの事業責任者、三原です。

今回は、日々多くのお客さまから課題としていただく

「デジタル人材やノウハウを内製化したい」

という問いに対して、「ちょっと待った」のお話をさせていただきます。

ありがたいことに、弊社のもとには様々な業界・業種からご相談が寄せられ、その数は100社を超えます。

同時に、弊社のメンバーを通じてお客さまのリアルな課題も届いております。このお声は毎日吸い上げられ、弊社が週1設けている帰社日の中で議題として上がることもあり、場合によってはメンバー横断で過去の事例を引き合いに出しながら知恵を出し合って課題解決に向き合っています。

その中でもよくお声としていただくのが、デジタル活用のための人材とノウハウを自社固有のものとして持ちたいというものです。
こちらの意見には大いに賛成で、実際に弊社が提供するDX-Accelerator(通称 DXA)は、デジタル人材が常駐しながら、イチ作業に留まらないデジタル環境の仕組化をお手伝いさせていただくサービスです。

ただ、全ての企業さまの「内製化したい」というご要望に対して、すぐにお応えできるかというとそうではありません。何故ならその組織にとって、本来踏むべきステップを踏んでいない可能性があるからです。

この記事では、内製化を考え始めたあなたの組織が、デジタル人材を確保するために踏むべきステップについて説明させていただきます。

デジタル人材の定義付けは完了していますか?

デジタルの内製化を掲げた企業において、まず最初にお伺いしたいのがここです。
あなたの組織ではいかがでしょうか。企業さまによっては「とにかく人の手が足りないから」という理由で採用に走るケースがありますが、まずこの人材定義が固まらないまま人を受け入れ、「あとは現場で適当にキャッチアップしながら頑張ってね」というのが現状です。

何故このような現象が起きてしまうのでしょうか。

答えはとてもシンプルで、
「あなたの組織はいつもひっ迫しているから」です。

データ活用を掲げた企業が最初にぶち当たるのが、データ活用環境の整備や、各部署から矢継ぎ早に飛んでくる開発依頼への打ち返しです。
とてもではありませんが、「人材定義だ、文書化だ」とは言っていられません。

しかしこの状況を放置したまま新しいメンバーが参加したらどうなるでしょう。間違いなく作業リソースを補うために翻弄されます。加えて必要なナレッジはすべて口頭伝承で共有される状況が続きます。

ではこのあと何が起きるかというと、ただただ再現性の低い作業だけが積みあがっていきます。作業者単位でマニュアルは作られるかもしれませんが、あくまでイチ作業者視点なので、即物的なものとなるケースがままあります。こうして統一感を損なったデータベースとBIが完成します。

「同じ指標なのにダッシュボード間で数値が大きく異なる」
「一番データに詳しいはずの情シスが、DWHのスキーマを理解していない」
「誰がいつ作ったデータ(もしくはダッシュボード)なのかわからない」

という現象は、企業規模を問わず、弊社のお客さま環境で実際に起きています。

こうして時間経過とともに、ただ忙しいだけの人材は膨れ上がり、気づいたらデータインフラとは言えないデータ環境が出来上がってしまいます。これでは内製化が遠ざかるばかりです。

デジタル人材の確保に至るまでのフェーズ

では、本来のあるべき姿とはなんでしょうか。それは「人材を受け入れる体制を整えてから採用に踏み切る」というシンプルなものです。フェーズは3つあるので解説します。

フェーズ1:構想期。デジタル人材の定義からマニュアル作成まで終わらせる。

デジタル人材を定義する
まずは先ほどから申し上げているように、デジタル人材の定義を決めることから始まります。そのためには業務が一巡してる必要がありますし、上流から下流に至るまでのデータフローが可視化されている状態になければいけません。
求人でデータ整形とダッシュボード構築できる人を雇ったのに、「実はワークフロー組めなきゃいけないから自力でJSONかYAMLでステップ構築できるようにしといて」では元も子もありません。

マニュアルを組む
定義が固まったからといってすぐに採用をしません。次にすべきことは業務マニュアルの作成です。あなたの組織のデータ環境について文書化をすることから始まり、必要に応じてツールの操作ガイドラインも引かなければいけません。「データのことがわかればすぐにキャッチアップできるでしょ」とはなりません。
実際に弊社メンバーが常駐をさせていただく際にも、このキャッチアップから始まり、長ければ1-2か月のスパンで環境を理解して文書に起こしながら作業にあたります。

フェーズ2:構築期。デジタル人材の定義とマニュアルを材料に育成カリキュラムを組む

育成カリキュラムの構築と改善
ここまで来てもまだ採用には走りません。新メンバーの育成カリキュラムを組むまでが受け入れ体制の構築です。入社したメンバーがどうしたらいち早く自社環境を理解して業務にあたることができるかのカリキュラムを組み、フェーズ1で作成したマニュアルを落とし込んでいきます。

これは弊社の事例になりますが、DXAは完全未経験の状態からの受け入れを良しとし、入社したメンバーは2か月でSQLとBIを習得して、データフロー設計から可視化までを行える人材へと育っていきます。

何故こんなことができるかというと、お客さま先で貢献できるための人材定義とマニュアル作成を弊社独自に作成しているからです。これは全国の企業に共通して使用できるかといえばそういうことでもなく、実際の業務にあたったメンバーからのフィードバックをもとに何度もバージョンアップして練り上げられていった、弊社にフィットするカリキュラムが出来上がった経緯があります。

フェーズ3:拡大期。人材の採用と組織拡大。

ここにきてようやく人材の受け入れと、組織拡大です、人材受け入れにもフェーズがあるように、組織にも必ずフェーズは存在します。デジタル人材の安定した受け入れ体制と、あるべき順序によって組織拡大した企業はデータ活用において盤石な組織となります。

「組織のフェーズとはなんだ?」という方に向けては別の記事をご用意しているのであわせてお読みいただけると幸いです。

とはいえ、人的リソースという課題

ここまで、デジタル人材を確保するに至るまでのフェーズを紹介してきました。しかし、大前提の問題があります。受け入れ体制の完成に至るための人的リソースです。データを扱う部門というのはいつでもひっ迫です。そんな中で人材定義をして、マニュアルを作って…というのは無理があります。現場からは「何言っちゃってるの」と突き返されてもおかしくありません。

では、足りないリソースを補うにはどうしたらいいのでしょうか。

ここまで説明はしたものの、やはりリスクを取ってデータ人材の採用に走るでしょうか。もしかしたらこれも正解なのかもしれません。

しかし、弊社はここにもう一つの回答を用意します。それがDX-Accelerator(通称 DXA)です。
冒頭でも差し上げたように、弊社メンバーが常駐支援という形態で、データ活用のフェーズを進めたい企業様のお手伝いをさせていただくサービスです。
私たちの目線は、日々のデータ業務のお手伝いというよりは、それをどうやって組織として仕組まで発展させられるかに向いています。

ブラックボックス化したDWHがあれば、データフローの上流までさかのぼって可視化、文書化をしますし、誰もロジックのわからないBIがあればデータマートまで遡って解明をして定義書を起こしたりもします。場合によっては1対多での講義形式で、企業様に実装したデータ環境を使用する方法もノウハウとして共有いたします(要相談)。
採用について申し上げれば、まずは弊社サービスのご活用から初めていただき、リソースを十分に取りながらデータ人材の定義付けを完了させたうえで採用に乗り出すアプローチもあるとすら考えています。

このように、DXAはイチ作業者の枠を超えて、「どうしたらこの業務が単一の人・組織への属人化を脱却できるか?」を念頭に置いて課題解決にあたらせていただきます。


当事業はローンチから約2年(24年2月時点)ですが、これまでに様々な業界・業種のお客さまのお手伝いをさせていただいております。

少しでも興味を持ってくださったり、すでにご相談をしたいことがある方はお気軽にご相談ください。現在あなたの組織のフェーズがどこにあるかは関係ありません。まずはお話をしましょう。

もう少しサービスについて知りたい方はサービス紹介資料もご用意しています。

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