データ利活用の基盤づくりは、すなわち「データ活用の仕組み化」だという話

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更新日:2024/06/28

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この記事が解決できること

  1. データ利活用における仕組み化の重要性がわかる
  2. 「データ活用の仕組み化」の4つのプロセスがわかる

はじめに

多くの企業が抱える課題

様々な企業の支援をさせていただく中で、データ利活用が浸透していく組織とそうでない組織の違いはなんなのか?について非常に考えさせられる機会が多々あります。

データ利活用が浸透しないと一口に言っても、抱える課題は企業によって様々です。

  • CDPを導入したものの、結局使われなくなっている
  • コストをかけて作ったダッシュボードなのに、今では誰も見ていない
  • 今となっては誰が書いたかよくわからないクエリで抽出されたテーブルを、お守りのように使用している
  • よくわからないデータがレコード内にあるが、よくわからないのでそのままにしている
  • よくわからないカラムがテーブル内にあるが、よくわからないのでそのままにしている
  • よくわからないテーブルがDWH内にあるが(略
  • …etc.

これらの課題を一つ一つ潰していくことも重要ですが、その対応に追われるばかりでは最終的なゴールである「データ利活用の浸透」や「データドリブンな組織経営」にはなかなかたどり着くことができません。
ではどうすれば、データ利活用の浸透するデータドリブンな組織経営を推進できるのでしょうか?

データ利活用を浸透させるためには

その問いに対する一つの結論はデータ利活用できる組織を作っていくためには、「ひっ迫した状態」から抜け出す必要があるということです。

データを自在に扱える人材はまだ市場には少なく、かといって現在の事業部メンバーがキャッチアップするほどの余裕もない。既存の部署や、すでに別の機能を担っている部署に新しい機能を担わせることがベストプラクティスになるケースはかなり稀です。
採用か育成か……。どちらかの選択肢を取れたとしても、持続可能な組織作りというさらに高いハードルが待ち構えています。

さらに詳しく知りたい方は過去記事も参照してください。

現状を変えるためのたった一つの方法

構造改革のために必要なのは「データ活用の仕組み化」

過去の記事でもお伝えした通り、データ活用が上手くいかない状況を打破するためには組織構造の改善が必須です。そして構造の改革ためには、そこに付随する仕組みの変化が必要になります。

これは、データ利活用に限った特別なことではありません。
あなたがやっている仕事を部下にも同じクオリティでやってもらうために、業務工程を整理したり、マニュアルを作ったり、ノウハウを共有したりするのと同じです。

データ利活用が行われる組織作りのためには、より多くの人が気軽に参加してくれるための仕組み作りが必要不可欠なのです。

仕組み化の4つのプロセス

データ利活用のための仕組み化には大きく4つのプロセスがあります。

  1. データ環境整備
  2. 分析用データの作成
  3. データの可視化
  4. ナレッジの共有

ひとつひとつのプロセスは独立しているのではなく、下の図のように相互に作用しあっています。一つが欠けると他のプロセスが縮小してしまうので、バランスよく全体を育てていく必要があります。

データ環境整備
DWHやBIの整理をしながら定義書やデータフローをドキュメントに起こしていきます。必要があればデータフローの引き直しやテーブルの中間処理を行います。
「データ環境整備」の詳しい事例は下記記事で紹介しております。

分析用データの作成
分析要件をすり合わせながらデータを作成します。恒常的に使用するデータあれば要件定義書を起こして再現性のあるフローを作成します。

データの可視化
作成したデータを使用してBIを構築します。ビジネスサイドの扱いやすさと連続性を念頭置きながらBI定義書や使用方法をドキュメントに起こしていきます。
「分析用データの作成」「データの可視化」の詳しい事例は下記記事で紹介しております。

ナレッジの共有
一連のプロセスをナレッジとするため、ここまでのデータ整備の内容を共有します。また、データを利用するメンバーにBIやデータ分析ツールのレクチャーを行います。

仕組みを変えることが、データ活用浸透の第一歩

この4つをぐるぐると回しながら環境を整えていくことができると、データ利活用の社内基盤はぐっと強くなっていきます。多くの人にとってデータを使いやすい状況にすることができると、社内のメンバーリテラシーも向上させることができます。

最後に

今回はデータ利活用の基盤には「データ活用の仕組み化」が必要不可欠である、というお話をしました。とはいえ冒頭でもお伝えした通り、既にほかの役割を担っている部署が今の業務に上乗せしてこれらの仕組み化を行っていくことは現実的ではありません

そんなときは、ぜひ弊社のDXA事業サービスをご利用ください

DXA事業では、アナリティクスエンジニアがビジネスサイドとエンジニアの懸け橋となりデータ活用の仕組み化を支援しています。ドキュメントの整備からデータマートの作成・可視化に至るまで、広い分野でのサポートが可能です。

当事業はローンチから約2年(24年2月時点)ですが、これまでに様々な業界・業種のお客さまのお手伝いをさせていただいております。
少しでも興味を持ってくださったり、すでにご相談をしたいことがある方はお気軽にご相談ください。現在あなたの組織のフェーズがどこにあるかは関係ありません。まずはお話をしましょう。

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