スポーツシューズ メーカー事例|CDPで行う顧客データの分析と施策実行

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更新日:2024/11/23

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はじめに

DX-Accelerator(通称:DXA)では、アナリティクスエンジニア常駐サービスを通じて、日頃から多くの企業様のデータ活用に関するお悩みを解決しています。

この記事では、データ活用で困っている企業様との具体的な取り組み事例を通じて、どのようにして問題を解決しているのかを紹介しています。私たちが提供するサービスの内容とその効果について、事例を交えながら解説します。

DX-Acceleratorのサービスについてはこちらの記事をご覧ください。

事例の概要

企業の取り組み

この企業様はスポーツシューズを中心とするスポーツ用品の生産を手掛けています。ショッピングモールやスポーツ専門店のような小売店舗を始め、直営店舗、ECサイトでの販売も行っております。
また独自の会員制度を設けており、会員ロイヤリティプログラムの実施にも取り組んでいます。取得したデータはCDP(カスタマーデータプラットフォーム)に集約され、顧客データと購買データを使った分析を行うことが可能です。

課題

今でこそ大規模データを扱った分析を行っていますが、CDP導入当初はデータ人材の不足という課題を抱えていました。

顧客データ、購買データ、ウェブログデータなど、様々なデータを取得することが可能になった一方で、蓄積したデータを使って分析意図に沿ったデータの加工から可視化までを行うことができていませんでした。

CDPに蓄積したデータを統合的に見ることで、

  • 優良顧客層の強化
  • 小売り店舗で購入しているユーザーの囲い込み
  • 競合ブランドからの顧客シフト戦略

といったアクションが可能になるため、この課題はとても大きなものでした。

二つの問題

上記課題をクリアするためには、二つの問題を考えなければいけませんでした。

1.分析用データの作成
各システムから取得したデータのままでは、分析対象のデータとして扱いづらいものでした。そのため、データ加工の知識や技術を持った人材によるデータ加工や集計がどうしても必要でした。

2.ータ集計のための時間コスト削減
これまでのデータ分析には、様々なデータを一度CSVとしてダウンロードして、Excelのような表計算ソフトを使って加工することが必須でした。
しかしこの方法では、その先の分析や施策の検討に時間コストを思うように割くことができませんでした。

DXAの取り組み

取り組み

1.データ集計のための時間コスト削減

  • 分析用データマートの作成
    これまでクライアントがExcelで行っていたような集計作業を、SQLクエリを用いることで分析用データマートとして型化しました。

  • データマートの自動更新設定
    本来はSQLクエリを作成しても、誰かが手作業でクエリを動かしてデータを更新する必要があります。しかしエンジニアと連携することで、SQLによるデータ更新をワークフロー上で自動化させました。

2.分析用データの作成

  • 各種データのテーブル構成や定義の統一
    CDP上に取得したデータは、そのまま分析に使えるわけではありません。同じ購買データであっても、店舗実績とEC実績を異なるデータソースから取得していることは珍しくありません。
    全てのデータを一元化するにあたり、テーブルの構成や、テーブル間で名前は同じだが少しずつ定義の異なるものを統一しながら分析用データの作成を行いました。

  • 中間テーブルを用いた複雑なデータ処理
    データ分析の意図によって、データを綺麗に整形するだけでは分析用データとして要件を満たせない場合があります。複数のデータソースからなる中間的な処理を挟むことで、最終的な分析用データマート作成までの処理フローを最適化しました。

効果

DXAとしての価値提供

  • クライアントの単純作業の時間を削減することができた
    先述の通り、これまでデータ整形に多くの時間を割いていたため、その先のデータを使ったアクションまではなかなか手を付けることができませんでした。
    今回DXAが支援させていただく中で、旧来行ってきたデータ出しは自動で行うことができるようになったため、クライアントはこれまでよりもビジネス課題と向き合うことができるようになりました。
  • 柔軟なデータ出しができるようになった
    SQLを使用することで柔軟なデータ集計を行えるようになりました。
    例えば広告キャンペーンと購買データの因果関係を把握する際、これまではキャンペーンを閲覧したお客さまが購入した、キャンペーンとは全く関係のないデータも分析に交じっている状態でした。
    SQLを使用して柔軟なデータ出しを行えるようになったことで、純度の高いデータ出しが可能になりました。
  • 精度の高い顧客セグメントを切れるようになった
    単一のデータや、Excelの手作業では捉えることが難しかった顧客行動を把握できるようになりました。
    例えば1人のお客さまの購買分析を行うにしても、購入の直前に閲覧していたキャンペーン広告や、ウェブの閲覧状況を付加させることで、一貫したお客さまの行動として捉えられるようになりました。

クライアント企業からの声

「これまでデータ集計にかけていた時間を大幅に削減できた」というお言葉をいただいています。また精度の高いデータ出しを行えるようになったことで、広告のターゲティング面で効果が出ているとの声もいただきました。

今後の展望

これまでは様々な分析意図に沿った分析用データを作成してきました。それだけに、他の分析目的への汎用性は高いわけではなく、クライアント企業の中でもフルに活用できる人は多くありません。
次の段階として、誰もが扱いやすい汎用性のあるデータづくりを検討しています。そうすることで、ある程度の分析レベルまでであれば、先方の中だけで完結させることができるようになります。そうしたデータ環境の整備の面においても支援をしたいと考えています。

データ活用でお困りの方へ

私たちDX-Accelerator事業では、データ活用についての様々なスキルを持った人材が常駐でデータ活用支援を行うサービスを提供しています。
当事業はローンチから約3年(24年9月時点)ですが、これまでに様々な業界・業種のお客さまのお手伝いをさせていただいております。

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