【Tableau】すぐできる!Tabpyの使い方を解説

【Tableau】すぐできる!Tabpyの使い方を解説

更新日:2024/07/18

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はじめに

Pythonを使ってTableauのデータを加工できることはご存じでしょうか。今回はTabpyを使ってデータ加工から集計までを行う方法をご紹介します。

Tabpyの使い方

Tabpyとは

Tableau上でPythonが使えるようになるTableauの拡張機能です。Tabpy(Tableau Python Server)という名前からも見て取れるように、TableauがサーバーにアクセスすることでPythonによる計算を可能にしています。

導入方法

①Pythonのインストール

PCへPythonをインストールします。シンプルにPythonを入れる他に、Pythonに関わる便利なものがまとまったAnacondaというパッケージをインストールする方をお勧めします。

➁Tabpy Serverをダウンロード

2つの方法があります。
・Githubからダウンロード
こちらからダウンロード
・Anaconda Promptで以下を実行

pip install tabpy

③Tabpy Serverを立ち上げる

・Githubからダウンロードした場合
Tabpyフォルダから立ち上げます。
・Anaconda Promptを使った場合
「Tabpy」と実行

④Tabpy ServerとTableau Desktopの接続

Tableauでヘルプ➡設定およびパフォーマンス➡拡張機能接続の管理へと進む

サーバーに「localhost」、ポートに「9004」と入力してサインインします。

実際に使ってみよう!

基本的な4種類の関数

①SCRIPT_REAL 関数

数値を返す関数です。主に数値予測やデータ変換に使用します。

SCRIPT_REAL("import numpy as np; result = np.mean(_arg1); result", SUM([指標]))

この例では、Sales列の平均値を計算しています。

➁SCRIPT_STR 関数

文字列を返す関数です。主に文字列操作やカテゴリデータの処理に使用します。

SCRIPT_STR("import pandas as pd; result = 'High' if _arg1 > pd.Series(_arg2).quantile(0.75) else 'Low'", [Sales], [Sales])

この例では、Salesの値が第75パーセンタイルよりも高い場合に”High”を返し、そうでない場合に”Low”を返します。

③SCRIPT_BOOL 関数

真偽値を返す関数です。主に条件付きフィルタリングや条件付き集計に使用します。

SCRIPT_BOOL("import numpy as np; result = True if _arg1 > np.mean(_arg2) else False", [Sales], WINDOW_AVG([Sales]))

この例では、Salesがそのウィンドウの平均値よりも大きい場合にTrueを返します。

➃SCRIPT_INT 関数

整数値を返す関数です。主に離散値の計算やインデックスの付与に使用します。

SCRIPT_INT("import pandas as pd; result = pd.cut(_arg1, bins=[0, 100, 200, 300], labels=[1, 2, 3])", [Sales])

来月の売り上げ予測

それでは上記で紹介した関数を使って簡単な来月の売上予測を出してみます。

SCRIPT_REAL("
import pandas as pd
from sklearn.linear_model import LinearRegression

# データの前処理
data = pd.DataFrame({'売上': _arg1, 'オーダー日': _arg2})
data['オーダー日'] = pd.to_numeric(data['オーダー日'])

# モデルの訓練
X = data[['オーダー日']]
y = data['売上']
model = LinearRegression()
model.fit(X, y)

# 次の月の予測
future_month = [[data['オーダー日'].max() + 1]]
predicted_sales = model.predict(future_month)
return predicted_sales[0]
", SUM([売上]), DATEPART('オーダー日', [オーダー日]))

このように「売上」と「購入日」を渡すと来月の売り上げ予測を返してくれるように書けます。

クラスタリング

クラスタリングをすることも可能です。

SCRIPT_INT("
from sklearn.cluster import KMeans
import pandas as pd

# データの前処理
data = pd.DataFrame({'売上': _arg1, '利益': _arg2})
kmeans = KMeans(n_clusters=3)
data['cluster'] = kmeans.fit_predict(data[['売上', '利益']])

# クラスタを返す
return data['cluster']
", AVG([売上]), AVG([利益]))

Tableauにはデフォルトでクラスタリング機能が付いていますが、あまりパラメータをいじれなかったり、Kmeans以外のクラスタリングも試したいときに使えます。

まとめ

Tableau上でPythonを使用してデータ集計する方法を紹介しました。今回はNumpyやPandasなどの一般的なライブラリを使用しましたが、Jupyter Notebook上で定義した関数を引っ張ってきてTableau上で活用することもできます。

是非お試しください!

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