目次
この記事が解決できること
- Tableauの注目したい3つの機能がわかる
- Tableauの製品の種類とそれぞれの用途がわかる
- Tableauのライセンスタイプと料金について知ることができる
はじめに
Tableauの導入を検討しているけれど、具体的にどんなことができるのか。どのような製品があって、料金はいくらかかるの?といった疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、Tableauの注目したい3つの機能や製品ラインナップ・ライセンスのタイプと料金について詳しく解説していきます。
Tableau(タブロー)とは?
Tableau(タブロー)は、BIツールの1つで、専門的な知識がなくても、直感的な操作で大量のデータを分析・可視化できる点が特徴です。ドラッグ&ドロップ操作で簡単にグラフやチャートを作成できるので、多くの企業で導入されています。
Tableauは2019年にSalesforceによって買収され、現在はSalesforceの一部として運営されています。SalesforceのCRM(顧客関係管理)と組み合わせることで、より幅広いデータ分析が可能になる製品です。
Tableauの注目したい3つの機能
データをより効果的に活用するため、Tableauは多くの機能を備えています。特にビジネスやマーケティングの分野では、操作性の高さと直感的なインターフェースが高く評価されているBIツールです。
本章では、Tableauの豊富な機能のなかでも、注目したい機能を3つにまとめて紹介していきます。
注目したい3つの機能
- データのインタラクティブな可視化
- データ接続の柔軟性
- 直感的に使えるアナリティクス
1.データのインタラクティブな可視化
「インタラクティブ」とは、ユーザーがシステムやデータと直接やり取りできる仕組みを指します。Tableauは単なる静的なグラフではなく、データの詳細を掘り下げたり、異なる視点から情報を探索したりするインタラクティブな可視化が可能です。
フィルタやハイライト・ドリルダウンなどの機能は多角的なデータ分析に役立ちます。瞬時にインサイトを得ることができるため、ビジネスのスピードと効率の向上につなげることができるでしょう。
2.データ接続の柔軟性
ExcelファイルやMicrosoft SQL Serverをはじめとしたデータベース、Google BigQueryなどのクラウドベースのデータも統合することが可能です。Tableauは、さまざまなデータソースを簡単に統合できる柔軟なデータ接続機能を備えています。
この柔軟な接続機能は、リアルタイムデータの活用や異なるデータソースの結合を容易にします。ビジネスの全体像を把握するダッシュボードを作成できる点は、Tableauの大きな強みです。
3.直感的に使えるアナリティクス
ドラッグ&ドロップ操作で簡単に高度なデータ分析ができるアナリティクスは、Tableauの特徴的な機能です。この機能を使えば、複雑な分析や統計を特別なプログラミングスキルなしで実行できます。
予測・傾向分析・クラスター分析など多様な機能が揃っており、初心者でも必要な分析を素早く行うことが可能です。専門知識がなくても視覚的に分かりやすく分析できるのは、Tableauのアナリティクス機能の魅力といえるでしょう。
Tableauの製品ラインナップ
複数の製品ラインナップを展開しているTableau。それぞれの製品は、データの分析・活用においてどのような役割を果たしているのでしょうか。
ここからは、各製品の特徴や用途について解説していきます。
製品ラインナップ
- Tableau Desktop
- Tableau Server
- Tableau Cloud
- Tableau Prep
- Tableau Public
Tableau Desktop
Tableau Desktopは、データの可視化と分析を行うための基本となる製品です。パソコンにインストールを行うことで、ローカルデータソースだけでなく、クラウドベースのデータソースにも簡単に接続可能です。
また、他のTableau製品に接続してデータを共有・保存する機能もあります。Tableau Desktopを利用することで、作成したダッシュボードを他のユーザーとクラウド上で共有したり、リアルタイムでデータ更新を反映させたりすることができます。
Tableau Server
Tableau Serverは、企業内でデータを効率的に共有・管理するための製品です。主に、Tableau Desktopで作成したダッシュボードやレポートをサーバー上にアップロードし、組織内のチーム全体でリアルタイムに共有する際に使われます。
自社のサーバーにインストールして利用しますが、クラウド環境での運用も可能です。主要なクラウドプラットフォーム(AWS、Azureなど)にも対応しているため、IT環境にあわせて柔軟に導入方法を選べます。
Tableau Cloud
Tableau Cloudは、Tableau Serverとほぼ同じ役割を備えている製品です。メンテナンスはTableau側が行うため、保守のためにリソースを割く必要が無くなります。
データの量が増えても柔軟に対応できる拡張性があるため、企業の成長に合わせた使用が可能です。また、セキュリティ対策も施されている環境であるため、データの安全性を高く保てます。
Tableau Prep
Tableau Prepは、データを分析しやすい形に整えるための製品です。データを視覚的に操作できるため、プログラミングの知識がなくても複雑なデータの処理を直感的に進めることができます。
主な機能には、データのクリーニングや結合があり、異なるデータソースの統合やデータの不整合を簡単に修正可能です。たとえば、データの型変更・欠損値の処理・フィルタリング・または同じデータの列を基にした集計やピボット操作を視覚的に行えます。
Tableau Public
Tableau Publicは、無料で利用できるデータ可視化プラットフォームで、誰でも自分のデータを視覚化し、オンラインで共有できるツールです。このプラットフォームでは、ユーザーがダッシュボードやグラフを作成し、それを公開することが可能です。
他のユーザーが作成したダッシュボードを閲覧できるので、優れた技術を学びながら、自身のスキルを磨くことができます。ただし、Tableau Publicにアップロードしたデータはすべて公開され、誰でも閲覧できる状態になるため、利用には注意が必要です。
Tableauのライセンスタイプ
ここでは、Tableauが提供している3つのライセンスタイプについて説明していきます。ライセンスは、データの作成・分析・閲覧など、目的に応じて購入を検討しましょう。
最後に各ライセンスの料金を比較していますので、参考にしてみてください。
3つのライセンスタイプ
- Tableau Creator
- Tableau Explorer
- Tableau Viewer
Tableau Creator
Tableau Creatorは、データ準備からダッシュボードの作成・他のユーザーとの共有と、一貫してデータ分析を行うためのライセンスです。日常的にデータの分析を行っている人に適しています。
Creatorライセンスが無い場合、データ準備やビジュアライズが行えないため、少なくとも1つのCreatorライセンスが必要です。データの閲覧や分析を行うのみであれば、他のライセンスも候補として考えてみましょう。
Tableau Explorer
Tableau Explorerは、既に公開されたデータソースを使いながら、新しいワークブックやダッシュボードを作成することができます。データ作成までは行わないものの、既存のデータをもとに自分でカスタマイズした可視化を行うためのライセンスです。
Tableau Creatorのすべての機能を必要とせず、データを活用して自分で分析を行いたいユーザーに適しています。3つのライセンスの中では最もコスト効率の良いライセンスといえます。
Tableau Viewer
Tableau Viewerは、ダッシュボードやデータビジュアライズの閲覧に特化したライセンスです。主に、データの作成や編集を必要としないユーザー向けで、作成されたデータビジュアライズにアクセスし、インタラクティブな操作を行うことができます。
Viewerライセンスは、データに基づいた意思決定を支援するためのビジュアライズ操作をサポートします。ただし、Viewerライセンスでは、新しいコンテンツの作成や、既存ビジュアライズの大幅な編集はできません。
各ライセンスの料金比較
各ライセンスの料金と利用できるTableauの製品を比較し表にまとめました。
ライセンス | 1ユーザーあたりの 年間価格(税抜) | 利用できる製品 |
---|---|---|
Tableau Creator | ¥108,000 | Tableau Desktop、Tableau Prep、Tableau Server または Tableau Cloud |
Tableau Explorer | ¥60,480 | Tableau Server または Tableau Cloud |
Tableau Viewer | ¥21,600 | Tableau Server または Tableau Cloud |
まとめ
Tableauは、初心者でも簡単にデータを視覚的に分析できるBIツールです。ドラッグ&ドロップでのデータ可視化や、さまざまなデータソースを結合できる柔軟性は、データ分析初心者から専門家まで幅広い層に支持されています。
ライセンスもCreator・Explorer・Viewerと、ユーザーの役割に応じて選べる点が魅力です。料金も明確なので、企業の規模やニーズに合わせて導入を検討しやすい製品です。
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