サイトリニューアルを成功に導く!リニューアル前後分析の重要性について

こんにちは。Content Analytics事務局です。今回はサイトリニューアル時に必ずやっておくべき重要なこと「サイトリニューアルの前後分析」についてお話させていただきます。

サイトリニューアルの目的はなんでしょう?

必ずしも一つだけとは限りませんが、大きく分けると下記のような目的が多いです。サイトリニューアルは、現状のサイトに課題があり、それらを解決するために行います。


よくあるサイトリニューアルの目的

  • デザインや機能性が古くなったので刷新
  • 売上げやCVの増加のため
  • サービスやコンテンツ等の情報追加や整備(SEO等の流入強化も含む)

サイトリニューアル「前」と「後」の分析はなぜ必要なのか?

前述の通り、サイトリニューアルは、現状のサイトの課題を解決するために行うため、リニューアル後に結果を評価する必要があります。

  • 課題は解決されたか?
  • 目標は達成されたか?

これらを評価するために、現状のサイトとリニューアル後のサイトを数値でも比較できるようにします。その際、目標(KGI)だけではなく、目標達成のための各種中間指標(KPI)のデータも正しく取得できるようにしましょう。

WebサイトのKGIやKPIの設定方法については、別記事:WebサイトのCVRを向上させる超具体的な“追う指標”の設定方法でも解説しています。併せてご覧ください。

必要なKPIのデータを正しく取得できていると、リニューアル後のどの部分が良かったか?さらなる改善が必要なのはどの部分か?が具体的に分かるようになります。この結果の分析が、次のアクションへと繋がり、適切なPDCAが運用にも役立ちます。

Webマーケティング周りのPDCA運用についても、別記事:今改めて理解しておきたい、WebマーケティングにおけるPDCAとは?で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

例)サイトリニューアル前後に比較すべきポイント

下記は比較すべきポイントのシンプルな例です。これらの数値(指標)を元に「仮説通りだったか?」「仮説通りにならなかった原因はなにか?」「どの数値に変化があったか?」を考えていきます。


KGI

  • 売上〇〇%UP



KPI

  • コンバージョン、コンバージョン率は上がったか?
  • 新しく実装した機能は、ユーザーにとって有益に働いているか?
  • ユーザーの行動や属性に変化があったか?
  • 直帰率は?離脱率は?遷移率は?

サイトリニューアル成功への③つの秘訣

サイトリニューアルを成功に導く秘訣は下記③つに集約されます。

リニューアル前現状の課題に対する施策を実行する

「もうリニューアルするから、今のサイトで何をやっても・・・」

こう思う方も多いかも知れませんが、可能な限り、事前にやれることはやっておくことをおすすめします。

リニューアル前に現状を分析し、課題に対する施策を実行します。そこでの成功・失敗体験を精査し、リニューアル時の要件に盛り込むなど、サイトリニューアルの成功確度を高めるのに役立ちます。

サイトの変更にはリソースや時間のコストがかかります。ツールを用いてABテストを行い、成功体験があれば、そのままリニューアル実装フェーズまで、ABテストツール上で成果が上がったパターンをギリギリまで100%で配信するなどの対応することもできます。

②リニューアル前「リニューアル前後比較のためのデータを可視化

リニューアルでデザインやページの構成、コンテンツ内容が変わるケースも多くあります。サイトの種類や対象のユーザーで見るべき指標も異なります。CRMに力を入れている場合は、クラスタリングして定義したユーザー群の行動の変化を追う必要も出てきます。

サイトリニューアルのKGIや、サイト上でのKPI(直帰率、遷移率、コンバージョン率)などの各種データを、リニューアルの前後で比較できるようにすることで、成功・失敗をより詳細に正しく評価しやすくなります。そうなることで、リニューアル後の改善もより的確・スムーズに実行できるようになります。

リニューアル後改善施策を実行する

サイトリニューアル後も改善点は日々発生していきます。①と②を実行していれば、過去のナレッジからも、ある程度改善の型が出来上がっているはずです。さらに、施策を評価するために必要なデータ取得や可視化もできているので、これらをもとに分析し、改善施策を実行していくことで、継続的な成長を目指せます。

くどくなりますが、サイトリニューアルは、現状の課題を解決するためです。リニューアル後も新たな課題は日々生まれ、またいずれリニューアルのタイミングがやってきます。

重要なのは、課題が溜まってきてから解決していくのではなく、日常的に改善活動が行えるようにしておくことです。加えて実行したナレッジを蓄積し、より精度の高い運用を実現することです。そのためには、定期的かつ的確にPDCAを実行していける環境の整備が重要です。

サイトリニューアルは改善の新たなスタート

まずは、サイトリニューアルの目的をはっきりさせる必要があります。目的をはっきりさせるためには、現状を的確に把握して課題をはっきりさせておく必要があります。

サイトリニューアルは、設計、ワイヤーフレーム、サイトマップ、デザイン、コーディング 、時間も費用もリソースも大きくかかります。サイトリニューアルが終わるとホッと一息つきたくなります。

ですが、サイトのリニューアルはゴールではなく、定期的に分析や改善を行って、成果を最大化していくための新たなスタートです。そのためにも、前述の③つの秘訣を意識していただければと思います。


この記事を書いた人

コンテンツアナリティクス事務局

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