デモグラによる顧客セグメントの意味を考える|ゆっきーブログ

こんにちは!UNCOVER TRUTH の「ゆっきー」こと伊藤 有紀子(いとう ゆきこ)です!!この「ゆっきーブログ」では、私がリーダーを務める『Content Analytics(コンテンツアナリティクス)』のプロダクト開発でのエピソードや、実際のお客さまとのやり取りを通じて感じたこと、気付いたこと、分析のTipsを中心にしながら、私が気になっているトピックなどのゆるい話も交えながらお伝えしていきます!早速ですが、私の自己紹介も兼ねた以前の記事も併せて見ていただけると嬉しいです。「1:5の法則」既存のお客さまを大事にする|ゆっきーブログ

さて、今回は、気分が上がる瞬間や、ワクワクしたりすることって、十人十色なんだな〜って感じた話をしたいと思います。

家族の趣味の話

弟の話

私には、ネットゲームが大好きな弟がいます。ネットゲーム内で仲良くなった人達と、オフ会を楽しんだりしています。オフ会とは、ゲームやSNSなどのオンラインで知り合った人と、現実世界(オフライン)で会うことですね。オンラインでもオフラインでもゲームを楽しむほど、弟はネットゲームが大好きです。

弟が参加するオフ会ですが、色んな人が来ていて、年齢性別問わず、学生の方や会社員の方、主婦の方やフリーターの方等、本当に色んな人たちがいるそうです。

もし、そのオフ会に参加している人たちを、何かのカテゴリーに当てはめると、例えば「そのゲームが好き」で「多くの時間をそのゲームに使っている人たち」ということになりますよね。「時には課金も発生」させて・・・(時にはじゃないかもしれないですけど;)楽しんでいますwって人たちですよね。そもそも弟は、そのゲームを女性キャラのアバターで楽しんでいるんですが、(めっちゃ強いらしいんですけどねw)このような場合って、これまで私たちが良く使ってきた性別や年齢などの、従来の「デモグラフィック」は通用しづらいですよね。

母の話

母の話も一つ。母は60代ですが、10代、20代を対象としているアイドルグループのファンです。常に現場に行ったりして追いかけているようなファンではないにしても、熱心に配信やグッズの購入を楽しんでいます!

同じように母と仲が良いお友達は、若い男性ファンばかりの声優さんのイベントに出かけていくほど、アニメが大好きです。母も、お友達も、ファンが「現場」と言っているリアルなイベントに行けなくても、インターネットでグッズを一生懸命購入しているんです。

これまでのデモグラフィックってどこまで使えるんだろう?

今回の話のタイトルにしているデモグラフィックって、「性別」「年齢」「居住地域」「所得」「職業」「家族構成」など人口統計学的な属性の総称を言いますよね。このデータが欲しくて、私たちは莫大な資金と労力をかけて、データ収集をしてきて、それを施策なんかに活かしていきます。とはいえ、従来のデモグラフィックを当てはめてしまったら、母やお友達に効果的な商品の紹介は届きませんよね・・・。

なので、弟やオフ会や母やお友達の実情を見ていると、デモグラフィックってどこまで使えるんだろう?と疑問が沸いてきます。最近は特に「年齢」「性別」「職業」などでカテゴライズできる集団の切り取りには限界があるような気がしているんです。

例えば、洗濯洗剤って、これまでなら、購入対象は女性(おそらく主婦)に絞られていました。人口や家族の形もある程度一定でしたし、爆発的に消費が伸びることはなくても、安定して売れていたはずで、特に問題はなかったのだと思います。

とはいえ、かつて1億3千万と言われた日本の人口は、いまや1億2千万人、毎年5万人ずつ減って、2050年には1億人を切る予想です。今までと同じようにやっていたらどうでしょう?購買力は年々下がるばかり。このことにいち早く気付いたからですかね、洗濯洗剤メーカーは、従来の主婦向けCMから若い男性を起用したCMに切り替えていたりしますよね。化粧品でも同じことが起きています。化粧品と言えば「女性向け」という固定概念を翻し、今や男性向け化粧品の需要は高まっています。男性向け化粧品のCMは非常に好評で、売り上げも伸ばしていると聞いたりします。

これからのカテゴリは、それが「好き」な集団へ

時代はますます「個」の時代になって、かつては非難された「孤食」も、「おひとりさまグルメ」と言われ、みじめなものではなくなりました。強い人気を博した「孤独のグルメ」というテレビ番組は、最初、オジさんがご飯を食べるだけの番組なんて売れるはずがない、と言われたそうです。それが今や、10年を超える長寿番組になりました。

もちろん、年齢や性別で切り取れる情報は存在するとは思いますが、ただそれだけに頼ってしまうと、ユーザーが本当に求めているものを見誤る可能性があるのではと考えています。これまでのような「年齢」「地位」「住む場所」等のデモグラフィック情報を集団としてきた時代から、それぞれの「好き」の集団として捉えていくように変わっていくのかもしれませんね。

となれば『どんな「好き」の集団を、どこで見つけられるか?』を探っていくことに今後なっていくはずで、まさにアナリティクスですね!この可能性に、わくわくしてくるのは私だけじゃないはずです!

ここまでお読みいただきありがとうございました!また次回お会いしましょう~。

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サイトの利便性を高めるUI/UXの改善のため、お客さまとよりよいコミュニケーションを取るために、お客さまの興味関心を理解するためのツールとして『コンテンツアナリティクス』をご提供しております。タグを入れるだけで、ページ内をコンテンツ単位で計測・解析ができ、ユーザーの嗜好性や興味関心をページ内の閲覧傾向から数値化することもできます。これまでアンケート等でしか取ることが出来なかった、ユーザー一人ひとりのインサイトを取得でき、適切な訴求・コミュニケーションに活かせます。

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この記事を書いた人

伊藤 有紀子(いとう ゆきこ)

株式会社UNCOVER TRUTH
ビジネスデベロップメントグループ
Content Analytics チームリーダー

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